インターンシップ生インタビュー

セールス・マーケティング

吉田 将来 早稲田大学 社会科学部

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2012年12月、大学1年時にインターンシップをスタート。多岐にわたる業務を担当。

  • 野球チームへの直接営業
  • 法人の野球チーム向けのサービス企画・営業
  • スポーツメーカーなどへの広告提案営業
  • 野球メディアのコンテンツ制作
  • ソーシャルメディア運用
  • ライターの採用・マネジメント
  • 営業チームのマネジメント・プロジェクト管理
  • 新インターン生への研修

1年生の時からインターンとして活躍する吉田さんに、ギガスリートのインターンでの学びについてインタビューしました!

最後に、インターン応募者へのメッセージももらいました!

「おもしろい」だけでは、メディアはつくれない

学びはたくさんあるので、まずは、最近の話から。

現在、ギガスリートのメインの3媒体を運用しています。動画サイト・オピニオンサイト・Q&Aサイトです。

メディア事業の立ち上げ当初は、アクセス数を増やすために、とにかくおもしろいコンテンツ(記事や動画)を増やそうと試行錯誤しました。

毎週のミーティングでインターンメンバー同士でPVを競いあい、お互いの工夫点をシェアしたり、変わった取材先を考えて突撃したり。あらゆる野球情報に目を通してトレンドを先取りし、旬なネタを準備しました。また、同じコンテンツでも、タイトルやサムネイルの設定を変え再投稿するとユーザーの反応が変化するので、見せ方を工夫する腕も磨きました。

そんな中、実際にユーザーの視線でのチェックが重要だと思い、原稿の確認をスマホで行うようになりました。本とPCで読みやすい文章が異なるように、PCとスマホでも、読みやすい文章って全然違うんですよね。同時に、既存のスポーツサイトや野球サイトの多くが、スマホで読みにくいなということにも感じていました。

そして気づいたのが、メディア運用に必要なのは、コンテンツのおもしろさだけではないということです。「コミュニケーションの設計」が大事なんです。

うちのメディアは、ユーザーのほとんどがスマホです。スマホは、テレビやPCとはまったく異なる使い方をされます。空き時間を使える。手軽に自分の意見や感想を投稿できる。ソーシャルメディアと連携しやすい=自分の好みの情報を常にチェックできる。
そこに、いい「ネタ」を投げることができれば、ユーザー同士がそのネタを元におしゃべりしだし、そのおしゃべりがネタそのものの楽しさを何倍にもしてくれる。

このためには、いろいろと工夫が必要になります。スマホで読みやすいレイアウトにする、空き時間で読めるボリュームにする、要点を押さえ頭に残るようにする、おしゃべりしたくなる視点を持ち込む、ソーシャルメディアでリーチ数が増えるような投稿の仕方をする、コメントやシェアをしやすくする、・・・などなど。単にPCサイトの内容をスマホに表示するだけの視点ではなく、スマホ用・ソーシャルメディア用のコミュニケーション設計をする視点が必要です。

それが、うちのメディアの独自性や存在意義にもつながっていきます。

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ライターもスポンサーも巻き込んで、新しいメディアをつくる

独自性のためには、オピニオンサイトのライターのマネジメントも重要です。各ライターの個性をうまく出せれば、それがサイトの個性に加わります。

ある面接で、その場で採用を決定した応募者とそのまま記事の打ち合わせをしていたら、それがかなり盛り上がっておもしろく、ディスカッション形式の方がその人の個性を引き出しやすいことに気づきました。早速、次の面接から、ディスカッションを取り入れてみて、採用がよりスムーズになりました。

ライターそれぞれとの週次のSkypeミーティングは育成のためでもあります。初めは全員に同じ内容を準備していましたが、記事の作成・編集作業を通して、ライターそれぞれの個性を把握できるようになると、各々に合わせてミーティング内容を変更しました。より活躍してもらいやすくなったのではないかと思います。

そして、メディアの広告スポンサーを得るべく、現在、大手スポーツメーカーをはじめとするスポーツ関連企業に提案営業を行っています。

この「広告」も実は個性のひとつになっていきます。単に、広告主側が見せたいものを見せても、ユーザーは簡単にスキップします。スルーしたり、非表示にしたり、フォローを外したり。なので、広告としてではなく、有益なコンテンツとして楽しんでもらえるように、ユーザーにとって価値のある情報として提供できるようにこころがけています。

そのためのスポンサーとの協力関係づくりも大切で、広告営業では業界知識を勉強しながら、お互いの理解を深めながら、進めています。

ユーザーとの接することの重要さ

メディアの主なスポンサーはスポーツ用品メーカーですが、彼らにとってのギガスリートの魅力は、ソーシャルメディアマーケティングに強いことだけではなく、ユーザーを直接抱えていることでもあります。野球リーグのGリーグです。

Gリーグの選手は、メーカーにとっては対象となる顧客でありユーザーです。ユーザーに直接アプローチできるだけでなく、ユーザーの生の反応を観測する機会をつくり、それをコンテンツ化できます。スポーツメーカーに限らず、メーカーというのは、常にユーザーの反応を見る必要があります。

その意味で、Gリーグ自体のマーケティングにおいても、ユーザーとの接点は非常に重要です。なので、Gリーグの直接営業で草野球チームにグラウンドで話しかける際は、営業だけでなくマーケット把握という目的も同時に持っています。直接接することでしかわからない情報がたくさんあります。草野球というマーケットがビジネス上では未開拓なので、なおさらです。

毎週末のグラウンド営業による接触チーム数は、営業チーム全体で見るとかなりの数になります。単にチームへの声がけを繰り返すのではなく、マーケットの状況把握のために常にテーマや戦略を持って臨みます。そして、営業チーム内で共有・フィードバックしあうことで、草野球界がどうなっているのかをチーム力で把握していきます。直接営業で得ている生の情報は、マーケティングを行う上での土台になっていると感じます。

理論の上に積み上げる試行錯誤

1年の時からインターンをやっていますが、仕事の幅と深さがだいぶ変わりました。あとは、仕事への取り組み方そのものが変わったと思います。革新的と思えることを実現しようとすると、一見地味に見える目の前のそれぞれの取り組みを、それこそひとつずつやっていくしかない、ということに気づきました。地に足の着いた考え方になった感じです。

授業などでマーケティングの理論を学ぶだけだと、「確かになあ」「なるほど」で終わってしまいませんか?理論ってすごくキレイだし、分かりやすいし、それを使えば成功できそうに感じる。でも、その理論をベースに実践しようと試行錯誤すると、全然感じ方が変わってきます。

理論は、多くの実験の結果を抽象化してつくられます。実際には、結果の多くは失敗で、その中から成功につながるものを拾い上げ、次に次にと試し続けるからこそ、成功にたどり着く。そして最終的に抽象化され理論となっていく。そこでは、たくさんの失敗経験は削ぎ落とされます。

抽象化された成功法則である理論を学ぶことは重要です。その上で、新たな成功を生み出すためにはその理論を応用しなくてはならない。理論化される過程で削ぎ落とされてしまったものが一体なんなのか分からないままでは効果的な応用はできません。実際にそれを試して、何度も何度も試行錯誤することで、削ぎ落とされてしまったものを経験し、ようやく理論が意味する「世界」を自分の中に描くことができるようになり、理論を使いこなせるようになるわけです。

実践経験こそが、自分自身で理論を扱う力をつけてくれます。もし今、座学の理論を学んでいる人にはぜひ、自分で考えながら試行錯誤ができる環境を選んでほしいと思います。理論の勉強をこれからしたい人にも、実践しながらの学習は、理解がより深まるのでやっぱりおすすめです。

あと、ギガスリートでは、自分の活躍次第で、会社が変わるのが実感できるのも、楽しい。ぜひ、自分で何かを動かすことが好きな人に仲間になってほしいです。



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